豊年祭やアンガマに続いて、石垣島にはもうひとつの大きなイベント、とぅばらーま(叙情歌)大会があります。 この八重山を代表するとぅばらーま大会は昭和22年から続いている、日本最南端の文化イベントとして定着しており、毎年旧暦の8月13日に行われます。 この大会は作詞の部と歌唱の部からなり、一般から公募した作詞の部が事前に審査され、その後いよいよ歌唱の部が行われ審査されます。
今年も9月26日に平成16年度のとぅばらーま大会(歌唱の部)が石垣市の新栄公園(民宿青ぞら荘から歩いて5分)で行われる予定でした。 しかし、この大会はちょうど十五夜の前にあたり、天気がよければ月の綺麗な夜ですが、また同時に台風の発生しやすい時期でもあります。 案の上、沖縄県内では台風21号が発生しており、野外での実施を危ぶむ声がささやかれはじめていました。心配のあまり、前日の新栄公園に足を運ぶと、広い芝の上にはしっかりと特設ステージがセッティングされ、そよ風に吹かれてビール片手にとぅばらーまを堪能する自分に思いを馳せていました。 あとは、ただただ天候がよくなるのを待つばかり。
祈る思いで迎えた大会当日、青ぞら荘の窓辺に掛けたテルテル坊主の願いもむなしく、朝から最悪の天気で、私のささやかな願いは無残にも打ち砕かれました。 結局今年は石垣市民会館に会場を移して行われることが決まり、気を取り直して会場に出向くと、そこには台風の影響で二日後の9月28日に延期するとの張り紙が・・。
9月28日すっかり台風が去った後の石垣は、晴れ、今からでも野外で行えるのではないかと思えるほどの天気で、会場には早くから多くの人が詰めかけ、 観光客、地元の方たちと立ち見ができるほどの盛況でした。
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